「家計簿をつけたい」と思っても、三日坊主で終わってしまった経験はありませんか?
ノートに毎日書くのが面倒になったり、アプリに入力するのが習慣化できなかったり…。
私自身もそうで、せっかく入力しても数字が並ぶだけでモチベーションが下がり、結局続きませんでした。
そんなときに思いついたのが、「AIに家計簿を任せてみる」という方法です。
ただ記録するだけでなく、AIなら分析や提案もできるのでは?と思い、実際に1週間の支出データを入力して試してみました。
今回は、ChatGPTを使った「AI家計簿体験」をレポートします。
実験の条件と準備
まずは実験の前提条件を決めました。
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入力するのは「1週間分の支出データ」
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項目は 食費・日用品・交通費・光熱費・交際費・その他
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使用するのは ChatGPT(無料版)
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AIに依頼する内容は「支出を表にまとめ、改善点を提案して」
入力したデータ例はこちらです。
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食費:12,000円
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日用品:3,500円
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交通費:2,000円
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光熱費:6,000円
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交際費:4,500円
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その他:2,500円
合計:30,500円
数字を入れるだけなので、準備はとてもシンプル。従来の家計簿アプリよりも楽でした。
ChatGPTが作った家計簿表
データを渡してみると、AIはすぐに見やすい表を作ってくれました。
項目 | 金額 | 割合 |
---|---|---|
食費 | 12,000円 | 46% |
日用品 | 3,500円 | 13% |
交通費 | 2,000円 | 8% |
光熱費 | 6,000円 | 23% |
交際費 | 4,500円 | 9% |
その他 | 2,500円 | 10% |
合計 | 30,500円 | 100% |
さらに、こんなコメントまで付けてくれました。
「食費が全体の46%を占めており、少し高めの傾向です。まとめ買いや自炊を増やすことで改善の余地があります。」
ただ数字を並べるのではなく、“気づき”を与えてくれるのがAI家計簿の強みだと感じました。
実際に使ってみて感じたこと
良かった点
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数字を入力するだけで表になる
Excelに慣れていない人でもすぐに整理された形で確認できる。 -
割合やバランスがひと目でわかる
「食費が半分近い」という事実を視覚的に実感できた。 -
改善点を提示してくれる
「光熱費の割合は妥当」「交際費が増えているので見直しを」など具体的なアドバイス。 -
会話形式で深掘りできる
「食費をさらに抑える方法は?」と追加質問すれば、節約レシピや買い物の工夫まで教えてくれる。
想定外だった点
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細かすぎる項目は混乱する
「コンビニ・外食・まとめ買い」など細分化しすぎると、表が複雑になって逆に見づらい。 -
背景を入力しないと浅い分析になる
「なぜ使ったのか」を入力しないと、改善案が一般的な内容にとどまる。 -
無料版は保存できない
入力した内容は履歴に残る程度で、自動保存やグラフ化はできない。
メリットとデメリットまとめ
メリット
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記録と分析を一度にできる
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改善のヒントをすぐ得られる
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表や割合が出るため直感的に理解できる
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会話形式なので、質問を重ねてカスタマイズ可能
デメリット
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長期的にデータを蓄積するには不向き(工夫が必要)
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無料版では保存や自動化ができない
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入力作業は人間が行う必要がある
実験を通しての気づき
AIを使った家計簿は、「ただの記録」から「未来の改善」へ変わると実感しました。
例えば今回、食費が全体の46%を占めていると分かり、
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まとめ買いをして冷凍保存する
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外食を週1回に抑える
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野菜は旬のものを選んで節約する
といった具体的な行動に移せました。
また、交際費や日用品の支出についても、「どの程度が妥当か」を相談することで、自分なりの基準を作るきっかけになりました。
今後の活用法
今回の体験から、AI家計簿を活かすためには次の工夫が必要だと感じました。
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月単位で入力し、推移を比較する
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支出の背景もメモとして入れる(例:「旅行用に購入」など)
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アプリやスプレッドシートと組み合わせて保存する
AIは表や分析が得意ですが、長期的な記録は人間側の管理が欠かせません。
この組み合わせこそが、継続できる秘訣になりそうです。
まとめ
AIを家計簿に取り入れてみて、私が得た結論はこうです。
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記録だけでは続かない人でも、AIが改善点を示してくれるのでモチベーションが保ちやすい
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支出を見直すきっかけが自然に生まれる
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保存機能に課題はあるが、家計簿が「楽しく続けられるツール」に変わる可能性がある
「家計簿は苦手だけど節約はしたい」という方には、AIはとても心強い味方になります。

これからは「家計簿をつける」から 「AIと一緒に家計を育てる」 へ。
そんな時代が、もう始まっているのかもしれませんね。
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