子どもの勉強計画を立てるのは、親にとって大きな悩みの一つです。
「塾の宿題や学校の課題が多すぎて整理できない」
「計画を立てても三日坊主で続かない」
「そもそも何から手をつけたらいいのかわからない」
そんなときに役立つのが、AIによる勉強プランニングです。今回はChatGPTを使い、実際に小学生・中学生向けの1週間の勉強計画を作ってみました。果たしてAIの作る計画はどのようなものになるのでしょうか。
2. 実験の条件
今回のシナリオは以下の通りです。
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小学6年生の子どもを想定
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学校の宿題+家庭学習(国語・算数・英語)
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毎日90分以内、集中できる時間帯を考慮
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目的は「学習習慣を身につける」
ChatGPTには以下のように指示を出しました。
「小学6年生が1週間で取り組む勉強計画を作ってください。
条件は、1日90分以内、国語・算数・英語をバランスよく学べるようにしてください。」
3. ChatGPTが提案した勉強計画
AIが作ったスケジュールは以下のようになりました。
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月曜日
算数(30分):分数の計算問題
国語(30分):物語文の読解練習
英語(30分):英単語10個の暗記+発音練習 -
火曜日
算数(30分):文章題の演習
英語(30分):簡単な英文日記を書く
国語(30分):漢字練習 -
水曜日
算数(30分):図形の復習
国語(30分):説明文の要約
英語(30分):リスニング(簡単な英語の歌) -
木曜日
英語(30分):短い会話文の暗唱
算数(30分):計算ドリル
国語(30分):作文 -
金曜日
算数(30分):テスト形式の問題演習
国語(30分):古典の一節を音読
英語(30分):単語カードを使った復習 -
土曜日
英語(30分):家族に英語で自己紹介
算数(30分):苦手分野の復習
国語(30分):自由読書+感想文 -
日曜日
復習日:1週間でやった内容をざっと見直す(90分以内)
4. 実際にやってみた感想
AIの勉強計画を試してみて感じたのは、思った以上に現実的でバランスが良いということです。
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国語・算数・英語のバランスがほぼ均等
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短い単位で区切られているので飽きにくい
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「英語の歌」「家族に自己紹介」など遊び要素も入っていて楽しい
一方で、以下のような課題も見えてきました。
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子どもの得意・不得意が反映されていない
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宿題の量が多い日には対応できない
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30分ごとに教科を変えるのは、逆に集中を切らす場合もある
5. メリット・デメリットまとめ
メリット
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計画をゼロから立てる時間を節約できる
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バランスよく学べる
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楽しさを取り入れた工夫がある
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「毎日何をすればいいか」が明確で迷わない
デメリット
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個人の事情(得意不得意、宿題量)を反映しづらい
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予定通りに進まないと「やらなきゃ」とプレッシャーになる
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学校・塾のスケジュールとの調整は親が必要

今回の実験を通して感じたのは、AIは「ベースとなる勉強計画」を作るのに非常に役立つということです。
ただし、AIの提案をそのまま使うのではなく、子どもの個性や生活リズムに合わせて微調整することが大切です。
AIの強みは「効率よく、迷わず、形にしてくれる」こと。
親の役割は、その計画を子どもに合うようにアレンジしてあげること。
これからは「親が1から全部考える」のではなく、AIに土台を作ってもらい、それを親子で調整していく時代なのかもしれません。