1. はじめに
毎日の買い物で「つい余計な物を買ってしまう」「結局、何を作るか決まっていないから同じ食材ばかりになる」といった悩みを抱えている人は多いでしょう。私自身もスーパーに行くと、その日の気分で食材をカゴに入れてしまい、気づけば予定以上の金額になってしまうことがよくあります。
そこで今回は、AIのChatGPTに「1週間分の買い物リスト」を作ってもらい、その通りに買い物をして生活してみることにしました。果たしてAIのリストは本当に役立つのか、実際の買い物と食生活で試してみました。
2. 実験条件
実験をシンプルにするために、以下の条件を設定しました。
家族構成:大人2人分
期間:1週間の夕食用食材
予算:6,000円以内
調理時間:1食30分以内
食材はスーパーで入手可能なもの
和洋中をバランスよく取り入れる
ChatGPTには「大人2人分、1週間分の夕食、予算6,000円以内、30分以内で作れるレシピ用の買い物リストを作ってください」と依頼しました。
3. ChatGPTが提案した買い物リスト
AIが作成してくれた買い物リストは以下のようなものでした。とても整理されていて、普段自分が思いつかないバランスの良さが印象的でした。
主菜用の食材
鶏むね肉 2枚
豚こま肉 300g
白身魚(タラなど)2切れ
サバの切り身 2切れ
卵 6個
野菜・副菜用
キャベツ 1玉
にんじん 2本
玉ねぎ 3個
ピーマン 2個
もやし 2袋
小松菜 1束
冷凍ブロッコリー 1袋
その他・常備品
豆腐 1丁
味噌
しょうゆ・みりん・砂糖
コンソメ・カレー粉
ごはん用米
リスト全体が「主菜+副菜+汁物」を意識して組まれており、しかも無駄が出にくい設計になっていました。特にキャベツや玉ねぎなど、汎用性の高い野菜が中心に入っているのが特徴的でした。
4. 実際にスーパーで買い物してみた結果
実際にリストを持ってスーパーに行くと、驚くほど買い物がスムーズでした。普段なら店内をぐるぐる歩きながら「何を作ろうかな」と考えるのですが、今回はリストが明確なので、最短ルートで買い物を終えることができました。
レジでの合計金額は5,800円ほど。予定通り予算内に収まりました。普段ならついお菓子や加工食品を買ってしまうのですが、「AIが決めてくれたリストだから」と思うと、余計な買い物を自然に控えることができました。
5. 1週間の実際の献立と感想
AIのリストに沿って作った献立の一部を紹介します。
月曜日:鶏むね肉の照り焼き/キャベツとにんじんのサラダ/味噌汁
火曜日:サバの塩焼き/小松菜のおひたし/ごはん
水曜日:豚こま肉と玉ねぎの生姜焼き/もやしナムル/味噌汁
木曜日:野菜たっぷりカレーライス(にんじん・玉ねぎ・冷凍ブロッコリー)
金曜日:タラのホイル焼き/ピーマンのソテー/コンソメスープ
実際に作ってみると「いつもの材料なのに、組み合わせが新鮮」という発見がありました。特にキャベツやもやしなど安価な食材を複数回にわたり使うことで、冷蔵庫に余り物が残りにくく、食材を最後まで使い切れるのが良かったです。
ただし、調味料の分量や細かいレシピは自分で工夫する必要がありました。AIは大枠を提案してくれるだけなので、「しょうゆ大さじ2」「塩少々」など具体的な部分は自分の好みで調整しました。
6. メリット・デメリットまとめ
実際に試してみて感じたメリットとデメリットを整理しました。
メリット
買い物が短時間で終わる
無駄な食材を買わず、節約につながる
栄養バランスが整いやすい
余り物がほとんど出ない
デメリット
分量や細かい味付けは自分で調整が必要
家族の好みを完全に反映させるのは難しい
リスト通りに買うと「たまには違うものを食べたい」という気持ちも出る
7. まとめ
ChatGPTに買い物リストを作らせて実践してみた結果、予想以上に「節約」「時短」「食材の無駄削減」に効果がありました。特に「スーパーで迷う時間がなくなる」のは大きなメリットで、精神的にも楽に感じました。
一方で、リストはあくまでベースなので、実際には家族の好みや季節の食材を反映してアレンジする必要があります。ただし「献立を考える」という一番面倒な部分をAIに任せられるだけでも十分に価値があると感じました。
今後は「冷蔵庫に残った食材を入力して、追加で買うべきものを提案してもらう」といった応用にも挑戦してみたいです。AIを活用することで、食費の節約と生活の効率化がぐっと進むと実感しました。