なぜAIに献立を任せようと思ったのか
毎日の「今日の夕飯、何にしよう?」という悩み。これは料理を担当する人にとって大きなストレスです。私も例外ではなく、冷蔵庫をのぞいては「あれもない、これもない」とため息をつく日が続いていました。
そんなときに思いついたのが「AIに献立を考えさせたらどうなるんだろう?」というアイデアです。ChatGPTなどのAIはレシピや栄養バランスを考慮して提案できると聞きます。もし本当に便利なら、毎日の献立ストレスから解放されるのではないかと期待しました。
今回使用したのは、料理レシピに強いAIアプリとChatGPTの組み合わせです。条件を「和食中心・予算は1週間で6,000円程度・2人分」と指定し、1週間分の献立を提案してもらいました。
AIが提案してくれた1週間の献立例
AIはとても丁寧に献立を提示してくれました。例えばこんな感じです。
月曜日:鶏の照り焼き、ほうれん草のおひたし、味噌汁、ごはん
火曜日:サバの塩焼き、大根と人参の煮物、豆腐の味噌汁、ごはん
水曜日:豚肉の生姜焼き、キャベツの千切り、ワカメスープ、ごはん
木曜日:肉じゃが、きゅうりとわかめの酢の物、味噌汁、ごはん
金曜日:鶏むね肉のチキン南蛮、キャロットラペ、豆腐の味噌汁、ごはん
土曜日:焼き鮭、ほうれん草としめじの炒め物、けんちん汁、ごはん
日曜日:野菜カレー、サラダ、ヨーグルト
一見すると普通の献立ですが、よく見ると「材料の使い回し」が工夫されていました。例えば、ほうれん草はおひたし・炒め物に、豆腐は味噌汁と副菜に、と同じ食材を複数日に活用しています。
実際に作ってみて感じたメリット
毎日の「何を作ろう」の悩みから解放
最大のメリットはこれでした。冷蔵庫の前で立ち尽くす時間が減り、夕方が楽に。AIがすでに答えを出してくれているので、私は買い物と調理に集中できます。
食材の無駄が減った
AI献立は食材の使い回しが上手なので、冷蔵庫に残り物がほとんど出ませんでした。今まで「少し余った野菜を使いきれずに捨てる」ということが多かったのですが、その点で大きな改善がありました。
栄養バランスの安心感
肉・魚・野菜・汁物のバランスがよく、偏りが少なかったです。自分で考えるとどうしても「簡単な炒め物+ごはん」で済ませがちですが、AIはきちんと副菜や汁物を組み合わせてくれました。
やってみて分かったデメリット・課題
現実的でないメニューもある
例えば「サバの塩焼き」に「大根と人参の煮物」を組み合わせる日は良かったのですが、「鶏むね肉のチキン南蛮」に「キャロットラペ」といった組み合わせは少し手間がかかり、平日の忙しい日には不向きでした。
食材がスーパー事情に合わない場合も
AIが提案する食材の中には「旬ではない高い野菜」や「地域のスーパーで手に入りにくい食材」もありました。ここは人間の判断で調整が必要です。
家族の好みに合わない
「今日は魚より肉がいい!」という家族のリクエストに完全対応はできません。柔軟にアレンジする余地は残しておいたほうがよさそうです。
食費は実際に減ったのか?
今回のチャレンジでは、1週間の食費は約5,800円 でした。普段は大体6,500〜7,000円かかっていたので、結果的に 700〜1,200円の節約 に成功。
ポイントは「食材を余らせなかったこと」です。特に野菜の廃棄がゼロに近づいたのは大きな成果でした。
ただし、節約だけでなく「栄養バランスが取れている安心感」「献立に迷わない快適さ」も含めると、金額以上の価値を感じました。

AI献立は、完全に万能ではありませんが「毎日の献立を考えるストレス」から解放される点で非常に役立ちました。
向いている人:毎日献立を考えるのが負担な人、節約や栄養バランスを重視したい人
向いていない人:料理にこだわりが強い人、完全に好みに合わせたい人
私の結論は、「AIに完全に任せるのではなく、アシスト役として使うと最も便利」です。例えば「夕食のメインだけAIに提案してもらう」「お弁当の献立を考えてもらう」など、部分的な活用が現実的だと思います。
これからは、時短料理や作り置きの献立をAIに考えてもらう予定です。
忙しい現代生活の中で、AI献立は十分に「頼れる家族の一員」になり得ると感じました。
今回は「栄養バランス」と「献立の快適さ」を中心にAI献立を試しました。
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