冬になると、どうして家の中が散らかりやすくなるのでしょうか。
寒くて動くのが面倒になる。
外に出る機会が減り、家の中に物がたまりやすい。
アウターやマフラー、ブランケットなど“冬特有の小物”が増える。
気づけばテーブルの上には読みかけの雑誌、こたつの周りには飲み物やお菓子、ソファには洗濯物がちょこんと置かれたまま。
「片づけたい気持ちはあるのに、体がついてこない…」
という状態に陥るのが冬の特徴です。

でも実は、冬は“片づけが上手くいきやすい季節”でもあります。
家で過ごす時間が増えるため、暮らしを整えるチャンスが増える。
寒い季節こそ、小さな習慣の積み重ねが大きく効く。
そして、少し整えるだけで「家の中があったかい場所」になる。
完璧な片づけは必要ありません。
今日は、忙しくても、やる気が出ない日でも無理なく続けられる
「散らからない冬の片づけ習慣」 を紹介します。
冬は“散らかりやすいのに整えやすい”理由
冬の片づけは、他の季節とは少し違うクセがあります。
● 散らかりやすい理由
・服がかさばり、置きっぱなしが増える
・洗濯物の乾きが遅く、室内に物が出続ける
・外が寒く、ゴミ出し・片づけに出にくい
・暖房の近くに物を置きがちで動線が乱れる
「散らかる仕組み」が冬には多いのです。
● でも、実は整えやすい季節でもある
冬は家にいる時間が増える分、
“家を見直す機会”が自然と増えます。
・動く量が少ないからこそ「小さな片づけ」が続く
・大掃除より毎日の小さな習慣が効果を発揮する
・細かい見直しが心の落ち着きにつながる
冬の片づけは「一気にやらない」「小さく続ける」ほど成功する。
これが、冬ならではの特徴です。

散らからない冬の片づけ習慣7選
① アウター・小物の“定位置”を玄関につくる
冬はアウター・帽子・マフラー・手袋…と、外から帰るたびに脱ぎ着するものが多く、どうしても玄関まわりに溜まりがちです。
さらに、玄関で脱ぐ → とりあえず手に持つ → リビングに運ぶ → テーブルやソファへ置く
という流れが冬の散らかりの典型パターン。
そこで
「玄関に、帰った瞬間に置ける場所をつくる」
これだけで散らかりが激減します。
・壁にフックをつける
・カゴをひとつだけ置く
・ハンガーラックを玄関付近へ移動する
玄関で完結させれば、アウター類が家中に散らばりません。
外からの“持ち込み”を玄関で止めるのが冬のポイントです。
② こたつ周りは“置く物を3つまで”に決める
冬の片づけで最も散らかる場所、それがこたつ周り。
・お菓子
・リモコン
・タブレット
・雑誌
・飲み物
・薬箱
・充電器
気づけばこたつテーブルの上が「倉庫状態」になることも。
そこで
“3つだけ置いてOK” ルール
を作るとびっくりするほどスッキリします。
例:
①ティッシュ
②リモコン
③飲み物
余ったものは、こたつの横に「小さめのかご」を置いてそこに入れるだけ。
数を決めると、考えなくても自然に片づくようになります。
冬の生活は動きが遅くなるため、“数の制限”が特に効きます。

③ 厚手の服は“ハンガー1本=1着”に
冬の衣類はとにかくボリュームが大きく、収納を圧迫します。
ハンガーに2〜3着を重ねると、取り出しにくい → 散らかる原因に。
ハンガー1本につき1着だけ。
これだけで
・服が取りやすい
・戻しやすい
・見た目がスッキリ
というメリットが生まれます。
また、アウターは寝室ではなく“玄関付近の見える場所”の方が生活動線が自然になります。
片づけの基本は「使う場所に置く」。
冬は特に、生活動線に合わせた収納が大きく効きます。
④ 洗濯物の“仮置き場所”を1ヶ所つくる
冬は洗濯物が乾きにくい → どこかに置きっぱなしになりやすい。
それが散らかる最大の原因。
おすすめは
**「仮置き場所を1ヶ所だけ決める」**こと。
・ランドリーバスケット
・室内干しラック
・椅子の背中(専用にする)
どれでもOK。
重要なのは
「仮置き場所は1ヶ所に絞ること」。
散らかりポイントが分散しないため、部屋全体がスッキリします。
⑤ 床に物を置かない“夜3分の床リセット”
冬は脱いだ靴下、買い物袋、郵便物、小物など、床に物が落ちやすい季節。
床に物があるだけで、散らかり感は3倍に見えます。
でも冬は寒さで動きにくく、まとめて片づけるのがつらい…。
そこで
「夜の3分だけ床リセット」
を習慣にします。
やることは
・床に落ちているものだけ拾う
ただそれだけ。
3分だけ、と決めればハードルが下がり、毎日続けられます。
翌朝の気持ちよさも段違いです。
⑥ キッチンは“温かいうちに片づける”
冬のキッチンが散らかる理由は
「冷たい場所で動くのがイヤ」
だから。
逆に言えば
料理後の温かい時間帯なら片づけやすい
ということ。
・鍋を流す
・シンクをさっと洗う
・コンロの油跳ねを拭く
これを“温度が味方になってくれる時間”にやるだけで、負担がかなり減ります。
冬は「タイミング」で片づけるのが時短のコツです。
⑦ 2週間使っていない冬物を見直す
冬の物は大きくて重いので、不要なものがあると一気に部屋が圧迫されます。
・2週間着ていない服
・使っていない膝掛け
・忘れられた加湿器やヒーター
・数年動いていない冬用家電
これらを捨てなくてもOK。
クローゼットの奥に移動するだけで、動線が軽くなり日々の片づけが数倍ラクになります。
“使っているものだけが手前にある”状態は、散らからない冬の鉄則です。
冬の片づけは“心の軽さ”にもつながる
冬の片づけにはもうひとつ大きな効果があります。
■ 家が整う → 気持ちが軽くなる
部屋の散らかりは、知らないうちにストレスを増やします。
逆に、部屋が整うと
・気分の落ち込みが減る
・やる気が少しずつ戻る
・家にいる時間が心地よくなる
という“メンタルのあたたかさ”までついてくるのです。
「なんだか最近気持ちが沈みやすい」
「寒い日は何もやる気が起きない」
そんなときこそ、小さな片づけは味方になります。

■ まとめ
・冬は散らかりやすいが、整えやすい季節
・玄関の定位置づくりが散らかり予防に最強
・こたつ周りは“3つまで”でスッキリ
・仮置き場所を1つに絞るだけで部屋が片づく
・夜の3分リセットで翌朝の気分が変わる
・キッチンは“温かい時間”に片づけるとラク
・2週間使っていない冬物は見直す価値あり
完璧にやろうとしなくて大丈夫。
“少しだけ整える習慣”が、冬の暮らしをあたたかく、軽くしてくれます。
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